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犯行手口は漫画『クロサギ』から?ティファニー強盗の正体とは(産経新聞)

 「妹にプレゼントする指輪がほしい」。宝石を買うふりをして、品物を盗み出す強盗事件が、昨年末から立て続けに発生した。現場は約9800キロ離れた東京と台湾の台北。「見ず知らずの女性に声をかけ店に入る」「贈り物を選ぶふりをして盗む」など共通点が多く、現地警察は「同一犯」との見方を示している。手口の“元ネタ”は、人気漫画『クロサギ』との指摘も浮上。大胆な宝石強盗の正体は−。

■「私は日本人」…でも「大阪ってどこ?」

 台北市中心部にそびえる超高層ビル「台北101」。高さは509メートルで世界第2位。1〜5階はショッピングセンターになっていて、アジア諸国からの観光客も大挙して押し寄せる。

 そんな台湾屈指の観光名所で事件は起きた。

 比較的人込みの少ない今月12日午後。たどたどしい英語で、台湾人の女子大学生(23)に声を掛ける1人の男がいた。年齢は40〜50歳ぐらい。「わたしは日本人。妹が結婚するので指輪を買いたい。店で通訳を頼みたい」

 もちろん「台北101」には当然日本人も多く訪れている。女子大学生は、不信感も持たず承諾した。2人はまず4階の喫茶店に移動し、コーヒーを飲んで40分ほど雑談した。会話の中で女子大生は「東京?大阪?」と出身地を聞いたが、男は「大阪」を全く知らない様子で、話を流した。

 その後、2人は男性に導かれ、2階にある高級宝石店「De Beers」に向かった。

 男は、店員に指輪をいくつか出すよう求め、自分の指にはめ、品定めをした。しばらくながめた後、店員に「ほかのもみたい」と依頼。一瞬、店員の注意がそれたすきに逃走した。指には当然、指輪をつけたままだ。

 置き去りにされた女子大生は呆然(ぼうぜん)とするしかなかった。

■遺留品に「チンタオビール」、英語は韓国語なまり?

 現地の報道などを総合した台北市での犯行の様子だ。盗まれた指輪は2個で、被害額は1235万台湾ドル(約3500万円)に上る。

 防犯カメラの画像を分析すると、逃げたのはアジア系の外国人で、年齢は40〜50歳ぐらい。身長は170〜180センチとみられている。

 台湾紙・中国時報のインターネット版「中時電子報」によると、男は現場にかばんを残していて、中には開封していない簡易歯ブラシや靴下といった日用品のほか、中国のビールである「青島(チンタオ)ビール」が入っていたという。

 台湾紙・自由時報(電子版)は、男について「現場から、犯人のはっきりとした指紋も採取された」「おそらく中国籍」と報道。しかし地元テレビ局・TVBS(電子版)は「韓国語なまりの英語だった」としていて、一致しない。

 警察当局は、歯ブラシが台北市内の宿泊施設で提供されたものだとみて、宿泊者名簿などを調べている。防犯カメラの画像をもとに、似た男が出入国した形跡がないか目を光らせている。

■「指輪を買いたい」「犯行前にお茶」…手口酷似

 台湾の警察当局が着目したのは「台北101」の事件が、東京・新宿で年の瀬に起きた強盗事件ときわめて似ていることだ。

 新宿の事件は、12月31日午後6時ごろ、東京都新宿区新宿のデパート「新宿三越アルコット」1階にある高級ブランドショップ「ティファニー」で発生。客を装った男が指輪4点(1500万円相当)を盗み、逃走した。店員が追いかけたところ、男は突然振り向きざまにエアガンのようなものを向けたが、弾は発射されず、けが人はいなかった。

 一連の手口はきわめて「台北事件」に似ている。

 警視庁幹部によると、男は犯行数時間前、歩いていた港区内のウェイトレスの女性(26)に英語で声を掛け、「母親と妹に指輪を買いたい。売っているところを案内してほしい」と頼んだ。女性を安心させるためか、宝石店を訪れる前に男は、近くの飲食店で女性にアイスコーヒーをごちそうしている。

 女性は韓国語が堪能で、男の英語のイントネーションから「韓国人だ」と直感したという。だが、女性が韓国語で語りかけると男は英語で「自分は中国人。北京から観光で来た。10日間ぐらい滞在しており、もう帰国する」と答え、“中国から来た”ことを強調したという。

 2人は午後5時20分ごろ、ティファニーに入店。応接セットのイスに女性と座り、品定めを始めた。約40分が経過した午後6時ごろ、男は「高いものを見せてほしい」と切り出し、指輪4点(計約1500万円相当)を両手の指にはめた。そして、店員が別の指輪を片づけようと目を離したすきに逃走した。

 手口がそっくりなほか、防犯カメラに写った男の容姿も、「台北事件」と、ほぼ一致する。台湾の地元報道によると、台北市の警察当局は「犯人は同一人物」と断定。日本の警視庁と連絡を取り合っているという。

■“元ネタ”は漫画?

 宝石を試着したまま白昼堂々逃走するという手口は特徴的だが、一部台湾メディアは“参考文献”があるのではないかと指摘する。

 地元テレビ・民間全民電視公司(民視)やTVBSは、日本の人気漫画『クロサギ』との類似点について報道した。『クロサギ』は、悪事を働く詐欺師をさらにだます詐欺師を描いたストーリーで、台湾でも『詐欺獵人』の題名で出版。高い人気を得ている。

 地元報道によると、“元ネタ”は単行本第5巻に収録されている「宝石詐欺」という一編。男が高級宝石店前で見知らぬ女性に「娘の誕生日に内緒で指輪を買ってあげたい」「一緒に選んでほしい」と声を掛けて誘い、指輪を選んでいるすきに盗んで逃走するという内容で、一連の事件と類似している。

 TVBSは「犯行に利用されるとは、恐らく作者は初めは想像しなかったのではないか」と記事を結んでいる。

■「日本はセキュリティーの甘い国」

 ただ、台湾メディアの盛り上がりとは裏腹に警視庁は冷静だ。まだ台湾の警察当局から捜査資料を受けておらず、同一犯かどうかは断定していないという。「台湾の画像が届いていないし、何とも判断できない」(警視庁幹部)

 都内では、外国人とみられる犯行グループが貴金属を狙う事件が相次いだ。東京・銀座の貴金属店「天賞堂」では2日、壁に穴が開けられ、高級腕時計約200点(2億4500万円相当)が盗まれた。犯人は隣接するビルの壁に圧力をかけて壁を破壊し、内部に侵入していた。この事件では、盗品を所持していた香港人の男らが、香港の刑事当局に拘束されている。

 捜査関係者は「景気が後退しているとはいえ、犯罪組織にとって、日本はまだ『裕福』で『セキュリティーの甘い国』という印象が強い」と断言。「外国人を助けたいという親切心もあって、宝石店に着いていってしまうのだろうが、用心に用心を重ねる必要がある」と注意を呼びかけている。

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